STEP 6 品質検査
不良ゼロが富士合成の目標。製造工程ごとに次工程に不良を流さないように品質チェックをしたうえで、最後に品質管理部がプロの技術と目と高精度な機器で厳密な品質検査を行います。
ヒトの目ではわからない点もしっかり検査
たとえば塗装の膜厚で製品の寸法が当初の設計と異なってしまうことがあります。富士合成はあくまでもお客さまの求めたものをおつくりするのが使命。そのため出来上がった製品の寸法は3次元測定器などを使ってミクロン単位で測定します。
携帯電話は人の手が触れるもの。そのため携帯電話の筐体などは、汗が塗装の塗膜にどのような影響を与えているかといったことも測定します。こうした検査のために富士合成は豊富な測定器をそろえ、定期的な校正も実施しています。
熟練の検査員が厳しい目でチェック
複雑な形状の製品をさまざまな角度から確認しなければならないときなどは、機械による測定より人間の目視による確認のほうが適切な場合があります。また色の濃さとかむらなど官能的な部分も、機械による測定よりも人間の目による確認のほうが適しています。
そのため富士合成の品質管理部には、長年そうした検査作業に従事しているベテラン検査員が在籍し、一般の人にはわからないような色の違いや色の明るさ、微小なごみなどを発見するために常に目を光らせています。
技術者が語る
富士合成の品質管理部は、PDCAサイクルを回しながら製品の品質を維持し、さらに品質を向上させていくのがミッションです。そのために製品の品質にとどまらず、製造現場で定められた標準作業が的確に行われているかどうかも、管理しています。
ただ、品質といってもその基準はお客さまごとに異なります。そこで私たちはマーケット・インの考え方に基づき、お客さまの品質基準に適合した品質管理を行っています。
その一方で私たちは富士合成品質管理部としての品質管理目標を定め、日々品質が向上していくように全力を挙げて取り組んでいます。
富士合成の強みは、プラスチック製品の製造に関わる全工程を一気通貫で行っているところにあります。その強みを支えるために私たちは製造現場と密接なコミュニケーションを取りながら、各工程のさまざまな知識も身につけるようにしています。そうしなければ品質に何か問題が起きた場合、製造現場で何が起きたのか判断できないからです。
また、私たちがお客さまと直接コミュニケーションをとることもあります。そうするからこそお客さまと認識を共有し、お客さまが求める品質を実現できると考えているからです。
お客さまが喜び満足される品質の製品を作り出すためにお客さまと製造現場の懸け橋になるのも、私たちの大切な役割なのです。
設備紹介
- 3次元測定機 KEYENCE マイクロスコープVR-3000
- 1機
- 2次元工具顕微鏡 TOPCON T.U.M. 150ED
- 1機
- 2次元画像測定器 MITSUTOYO MF
- 1機
- 歯車噛み合い試験機
- 1機
- 塗膜強度試験機
- 1式
- 画像寸法測定器 KEYENCE IM-7000
- 1機
- 恒温恒湿機 大和科学株式会社 IG420
- 1機