STEP 4 塗装・印刷
長さ300メートル級のラインを備えた結城市の専用工場で、成形後の塗装・印刷もお引き受けしています。塗料メーカーと共同で当社独自の機能性塗料も開発しています。
充実の塗装設備
塗装専用工場では3コートスピンドル塗装ラインを3ライン完備。最も長いラインは日本国内でトップクラスの330mもあります。塗装中に埃やごみなどが付着しないようにするための設備も完備。さらに印刷設備も備え、シルク・スクリーン印刷、シルク・パット印刷、回転シルク印刷などにも対応できます。
塗料開発力
塗料メーカーと共同で塗料の開発も行っています。この取り組みはすでに20年近い歴史があり、塗装の表面に傷がつきにくい塗料や樹脂でありながら金属やガラス面のような仕上がりになる塗料など、数多くの実績をあげています。塗料の開発にまで取り組んでいるプラスチック成形メーカーは他にほとんどなく、多様化、高度化するお客さまの塗装需要に幅広く対応しています。
技術者が語る
塗料メーカーとの塗料の共同開発は、現場での課題解決がきっかけになって始めた取り組みです。結城市にある塗装工場から遠方のお客さまに製品を運ぶ途中で、塗装表面に傷がついてしまうことがまれにありました。それを防止するために塗装面に保護フィルムを貼ったりしていましたが、それではコストアップにつながってしまいます。そこで塗料メーカーと共同で取り組み、傷に強いアルティメットコート塗装用の塗料を完成させました。
樹脂に塗装して金属のような光沢のある表面に仕上げるVM塗装は、他社も行っています。ただ通常、VM塗装には専用の塗装設備を使わなくてはならないので、新たな設備投資が必要になります。けれども当社が塗料メーカーと開発した塗料は既存設備を使ってVM塗装ができるので、新たな設備投資は必要ありません。これも塗装工程でのコストダウンにつながります。
そのほかにも溶剤を使わない環境に優しい塗料や、金属やガラスにも塗装できる塗料などの開発にも取り組んでいます。お客さまのご要望に可能な限りお答えするために私たちは塗料に新たな機能を付与して、お客さまにこれまでとは違う価値をご提案できるように、日々努力を積み重ねています。
塗装・印刷技術紹介
LINE-X:最強防護コーティング
一般コーティング材料と比較して極めて高い耐久性を有し、物性変化なく20年以上保持可能な高純度ポリウレアです。金属・コンクリート・アルミ・樹脂・木材など、あらゆる素材に施工可能で、耐久度が格段に向上します。
LINE-Xついて詳しく見る
VM塗装 – Variety mirror coat
金属のような光沢のある表面に仕上げる高輝度塗装。めっきではできない鏡面グラデーション仕上げもできます。銀色などカラーバリエーションも豊富で、さまざまな形状に塗装でき、めっきに比較すると塗装品質も耐久性も向上しています。
アルティメットコート
富士合成のアルティメットコートは、塗料メーカーと開発した独自の塗料を使用しているため、塗装面がガラスに匹敵する硬度を持ち、非常に割れにくい特性を実現します。そのため衝撃や汚れ、水に強く、指紋や汚れがつきにくく、ついても除去しやすい特徴があります。
撥水性能塗装(塗料)
水や汚れ、油などがつきにくく、指紋などがついても容易に拭きとることができます。インクなども付きにくく、硬度も高く、耐摩耗性も優れています。塗料メーカーと開発した超撥水性塗料を使うと、塗装面に落とした水がすべて粒状になる高い撥水性をしまします。
親水性能塗装(塗料)
親水性が高く、塗装面が曇りにくいという特性を実現します。水滴が付着しにくくすることもできるため、防犯カメラの樹脂カバーなどにこの塗装を施すと、湿度の高い場所などでも高い視認性を確保することができます。
シルク・パット印刷
シルク・スクリーン印刷を応用したシルク・パット印刷は、柔らかいパッドが印刷の対象物になじみやすいため、三次曲面や凹凸のある面にも印刷ができます。富士合成は、シルク・スクリーン印刷や、ボトルなど円筒形状の製品を回転させながら全周に印刷を施す回転シルク印刷にも対応しています。
レーザー加工
塗装した面の特定部分だけにレーザーを照射して、塗装を剥がします。文字の形で塗装を剥がしておき、内側から点灯して文字を鮮やかに浮かび上がらせるというような使い方をします。
設備紹介
- 330M 3コートスピンドル塗装ライン
- 1式
- 274M 3コートスピンドル塗装ライン
- 1式
- 270M 3コートスピンドル塗装ライン
- 1式
- タンポ印刷機
- 4機
- シルク印刷機
- 2機